製菓衛生師試験の合格率【都道府県別・年度別】
製菓衛生師試験には全国集計の公式発表がありません(実施主体がばらばらなためです)。このページでは、公表されている都道府県の合格率を令和7年度・令和8年度で比較し、6割合格でも都道府県によって基準の文言が違う「合格基準」の実際の表現、6科目60問の科目別出題数までまとめました。
最終更新:2026年9月5日
1全国集計は存在しない。都道府県ごとに55%〜89%の幅
本ページで確認できた令和8年度の合格率のうち、実施主体から個別の数値公表がある範囲を単純合計すると、受験3,837名・合格2,901名・合格率75.6%です(一般社団法人全国製菓衛生師養成施設協会の集計。長崎県・大分県など未発表の県は含まれておらず、全国のすべての受験者を網羅した数字ではありません)。
出典:一般社団法人全国製菓衛生師養成施設協会「都道府県別 製菓衛生師試験実施状況」(2026年9月4日時点の集計)
2都道府県別 合格率(令和7年度→令和8年度の比較)
令和7年度から令和8年度にかけて両方の数値が確認できた都道府県を並べました。同じ都道府県でも年度によって10ポイント以上動くことが分かります。
| 都道府県・実施主体 | R7受験者/合格者 | R7合格率 | R8受験者/合格者 | R8合格率 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|
| 高知県 | 36 / 32 | 88.9% | 24 / 21 | 87.5% | ▲1.4pt |
| 福井県 | 161 / 136 | 84.5% | 155 / 135 | 87.1% | +2.6pt |
| 静岡県 | 303 / 227 | 74.9% | 273 / 204 | 74.7% | ▲0.2pt |
| 鹿児島県 | 147 / 104 | 70.8% | 165 / 131 | 79.4% | +8.6pt |
| 沖縄県 | 87 / 60 | 69.0% | 64 / 46 | 71.9% | +2.9pt |
| 東京都 | 1,052 / 690 | 65.6% | 962 / 585 | 60.8% | ▲4.8pt |
| 佐賀県 | 166 / 108 | 65.1% | 149 / 114 | 76.5% | +11.4pt |
| 愛媛県 | 86 / 47 | 54.7% | 114 / 82 | 71.9% | +17.2pt |
出典:R7は全国菓子工業組合連合会「都道府県別 製菓衛生師試験状況(R7年度)」(2025年8月1日時点・PDF)。R8は各都道府県の公式発表および一般社団法人全国製菓衛生師養成施設協会の集計(2026年9月4日時点)。東京都の数値は東京都公式ページにも掲載の受験者数・合格者数と一致することを確認しました。
3令和8年度に新たに確認できた都道府県・広域連合
上の8都道府県以外に、令和8年度で合格率を確認できたのは次のとおりです。
| 都道府県・実施主体 | 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 関西広域連合 (滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の7府県合同) | 7/12 | 1,705 | 1,440 | 84.5% |
| 広島県 | 7/8 | 207 | 134 | 64.7% |
| 香川県 | 8/5 | 19 | 9 | 47.4% |
| 栃木県 | 8/5 | 非公開 | 134 | ― |
4合格基準は「6割+足切り」。ただし文言は都道府県で違う
合格基準は製菓衛生師法第4条の「厚生労働大臣の定める基準」にもとづくため大枠は共通ですが、公表されている文言を並べると、表現の細部が都道府県で異なります。
| 実施主体 | 総合点の基準 | 科目ごとの基準(足切り)の表現 |
|---|---|---|
| 東京都 | 全科目の合計得点が満点の6割以上 | 1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格 |
| 関西広域連合 | 全科目の合計得点が満点の6割以上 | 1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格(東京都と同一の文言) |
| 沖縄県 | 全科目の合計得点が満点(600点)の6割以上(360点以上) | 科目のどれかに0点がないこと(「平均点」ではなく「0点の有無」で判定) |
出典:東京都製菓衛生師試験合格発表/関西広域連合「令和8年度 製菓衛生師試験 受験案内」7ページ(PDF)/沖縄県公式ページ(令和8年度試験の合否判定基準・平均点391.6点を公表)
5試験科目は6科目60問――科目別の出題数
試験は四肢択一・マークシート方式の筆記試験で、全60問。科目は全国共通で次の6科目です。関西広域連合の令和8年度受験案内には、科目ごとの出題数まで明記されています。
| 科目 | 出題数 | ひとこと |
|---|---|---|
| 衛生法規 | 4問 | 製菓衛生師法・食品衛生法など。条文の主語(誰が許可するか)が問われやすい |
| 公衆衛生学 | 9問 | 感染症・環境衛生・労働衛生・統計 |
| 栄養学 | 6問 | 五大栄養素・消化吸収・食事摂取基準 |
| 食品学 | 6問 | 原材料の性質・加工・表示 |
| 食品衛生学 | 11問 | 食中毒・HACCP・アレルギー表示。単独最多 |
| 製菓理論及び実技 | 24問 | 製菓理論18問+製菓実技6問。全体の4割を占める |
| 合計 | 60問 | ― |
製菓実技の6問は、和菓子・洋菓子・製パンの中からいずれか1つを選んで解答します。職業能力開発促進法の技能検定で「菓子製造」の1級・2級、または「パン製造」の特級・1級・2級に合格している人は、申し出により「製菓理論及び実技」(24問=4割)の免除を受けられます。
6合格率をどう読むか
- 絶対評価です。上位◯%が合格する相対評価ではなく、基準点を満たせば全員合格します。合格率が低い年度・都道府県でも、基準を超えれば必ず受かります。
- 母数の小さい県は年による振れが大きい。香川県(受験19名)のように母数が数十名の県は、1〜2名の合否で合格率が大きく動きます。母数の大きい東京都・関西広域連合の水準(60〜85%程度)のほうが実感に近いかもしれません。
- 1年だけでなく複数年で見る。愛媛県のように前年から17ポイント動く例もあります。
7よくある質問
製菓衛生師試験の合格率はどのくらいですか?
全国集計の公式発表はありません。令和8年度で公表されている実施主体では、香川県47.4%から高知県87.5%まで幅があり、母数の大きい東京都は60.8%、関西広域連合(7府県合同)は84.5%でした。
合格率は年度によってどれくらい変わりますか?
都道府県によって大きく変わります。令和7年度から令和8年度にかけて、愛媛県は54.7%から71.9%へ17.2ポイント上昇した一方、東京都は65.6%から60.8%へ4.8ポイント下降しました。
合格基準はどの都道府県も同じ文言ですか?
大枠(全科目合計が満点の6割以上)は共通ですが、科目ごとの足切りの表現は都道府県で異なります。東京都・関西広域連合は「1科目でも当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格」、沖縄県は「科目のどれかに0点がないこと」という文言です。
製菓衛生師試験の出題数と免除制度は?
衛生法規4問・公衆衛生学9問・栄養学6問・食品学6問・食品衛生学11問・製菓理論及び実技24問(製菓理論18問+製菓実技6問)の6科目・計60問です。技能検定「菓子製造」1級・2級などの合格者は、申し出により製菓理論及び実技(24問)の免除を受けられます。
母数の小さい県の合格率をそのまま信用してよいですか?
慎重に見る必要があります。香川県(令和8年度・受験19名)のように受験者数が数十名の県は、1〜2名の合否で合格率が大きく変動するため、単年度の数字だけで難易度を判断すると実態を見誤ります。
★合格率ではなく、自分の正答率を上げる
絶対評価の試験で見るべき数字は、都道府県の合格率ではなく自分の正答率です。科目ごとの正答率まで確認しながら進められる製菓衛生師試験対策アプリ「エイセイトール」を開発・運営しています。
- 6科目984問(重複文0・製菓実技も収録)
- 本番形式の模試(科目の足切りまで再現・科目別の正答率も表示)
- 忘却曲線にもとづく復習・誤答理由の分類
- 買い切り(¥980・月額課金なし)/無料で試せる範囲あり
8あわせて読みたい
出典・参考にした公式発表一覧
- 全国菓子工業組合連合会「都道府県別 製菓衛生師試験状況(R7年度)」(2025年8月1日時点・PDF)
- 一般社団法人全国製菓衛生師養成施設協会「都道府県別 製菓衛生師試験実施状況」(令和8年度・2026年9月4日時点の集計)
- 東京都「令和8年度東京都製菓衛生師試験の実施について」――受験者数962名・合格者数585名
- 東京都「東京都製菓衛生師試験合格発表」――合格基準の文言
- 関西広域連合「令和8年度 製菓衛生師試験 受験案内」(PDF)――出題数・合格基準
- 福井県「製菓衛生師について」――令和8年度合格率
- 広島県「令和8年度広島県製菓衛生師試験の実施について」――受験者数・合格者数
- 香川県「令和8年度香川県製菓衛生師試験」
- 鹿児島県「令和8年度鹿児島県製菓衛生師試験の実施結果を公表します」
- 沖縄県「製菓衛生師試験」――合格率・合否判定基準・平均点